出会い

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「彼氏さんがいる人はいいね」 「うわ、告られまくりのくせに皆ふってるやつに言われるとムカつく」 「いや、ただ好みの人がいなかっただけだから怒らないでよ」 「冗談。でも、あやなら付き合おうとすれば誰だって付き合えんのに何で付き合わないの?」 「え?誰でも付き合えるってことないよ。それに好きでもないのに付き合うのもやだし」 「でたよ。あやは昔っから王子様願望強かったからなぁ…」 綾香は自分ではあまり思ってはいないが、周りからは可愛いとよく言われている。実際に何人もの男に告白されている。 「王子様って、そんなことないよ…。それよりバイト行かなくていいの?遅れちゃうよ」 「え?うわ!?急がなきゃ。それじゃあまた明日ね。遊ぶのはまた今度」 美咲はすごい勢いで教室を出ていった。 (彼氏かぁ、高2にもなって一度も付き合ったことない子なんてほとんどいないんだろうなぁ…) 「はぁ…。帰ろ」 綾香は帰る仕度をして教室をあとにする。 「もういないだろうけど、昨日の子のところにいってみよっかなぁ」 綾香は帰り道の途中、昨日話を聞いた男の子がいた場所に行くことにした。
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