プロローグ

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雅貴…。 あなたは今、どこにいますか?都会の風には慣れましたか? 何が映っているの?その瞳に。 傍には…誰がいるの? 出会ってから、今日でちょうど5年になるよ。 私はあの日から、恋に落ちていたんだね。 今でもはっきりと思い出せる。澄んだ大きな瞳、鼻筋の通った矯正な顔立ち。 柔らかそうな唇に、意志の強い眉。 薬指のリング。 好きになることはなぃ、好きになっちゃいけない人だと、言い聞かせた。 沢山、人を傷つけた。 道徳は、外れてはいけない道だった。 でも、出会ったことさえも罪であったなら… 罪でいぃ。 雅貴。 もぅ一度、逢いたいよ。
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