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地上にいる敵は空飛ぶ物体に驚きいきなり矢を放つ。
しかしホーミング機能のない矢が当たる事は無かった。
例え当たったとしてもそれで軍用ヘリの装甲を突き破ることは出来ない。
矢が効かないことがわかったのか敵は弓矢による攻撃を止め代わりにマントを被った男性が現れた。
それはよくRPGに出てくる魔法使いのよう。
その男性は両手をヘリに向かって開き腕を真っ直ぐ伸ばした。
数秒間その状態が続き両手の間に赤い光が灯ったかと思うと一瞬で両手ほどの大きな火球が現れヘリに向かって飛んできた。まるで魔法のようだ。
状況が理解出来ない原田は操縦桿を握ったまま回避行動を取れない。
しかし火球はヘリに直撃するが直ぐ燃え尽き結局ヘリには被害は無かった。
「おいおい何なんだよ…。今の見たか三木?」
「俺に確認する前に司令部に連絡するのが先じゃないのか?」
「あっそうか…」
こんな状況でも三木三等陸佐は冷静だった。
同期の三木に原田は尊敬しつつも司令部に無線で連絡する。
「オメガよりオプスへ弓矢と火球による敵からの攻撃を受けた。飛行に支障はないが攻撃された為退却する」
「こ…こちらオプス了解」
「直ちに彼らを応接室を連れて来い一刻も早く直接報告を聞きたい」
そう通信手に言うと佐々木陸将は一足先に応接室に向かっていった。
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