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「だめえぇぇ!!」
「えっ?」
引き返そうと踵を返したところだった。
目の前に突然、湊が現れた。
それに剣護や春香まで。
「!?」
急に俺に飛び込んできた湊を抱き抱えるように受け止め、何事かと体制を整えようとした時、ドンッと俺にかかる重量が増えた。
湊が急に止まったことによって湊を追いかけていた剣護と春香が反応できずに、ぶつかってしまったのだとすぐに悟った。
「あっ」
だが、俺に倒れ込む三人を支えるほどの腕力は存在しない。
俺も重みに耐え切れず倒れ込んだ拍子に穴に入ってしまった。
その次に湊、それから剣護、春香と次々と入っていった。
「「「うわああぁぁ~!!」」」
全員の叫びが穴の中に響いた。
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