~第一章『退屈』~

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そんな人生に一度あるかないかの経験をしている中、中学で虐められるようになった。 理由なんて気にくわないとか、そんな些細な事が離婚の話をきっかけに、虐めに発展しただけだ。 その中には レギュラーを奪われた先輩。 ずっと補欠の同級生。 今まで仮にも仲間だったチームメート達の姿もあった。 その後も虐めは続いたが中学を卒業し、母の奨める名門校に合格し入学した。 母が無理してお金を工面して入れてくれたので高校では頑張ろうと決意しての入学だった。 最初の中間考査では学年一位を勝ち取り、部活にも入った。 昔やっていたサッカーではなく陸上部に入った。 初の大会では優勝という輝かしい成績で終え、天才ランナーと有名になった自分は同学年の一年生だけでなく二年、三年の女子からもちやほやされるようになった。 それを妬んだ奴らは虐めを始めた。 俺が望んだ訳でもないのに、完全に逆恨みだ。
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