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「さぁて。竹は取ったし、こんな可愛い授かりものももらった。帰ろうか。」
茜さす竹林に、のびた影がゆらいでいた。
「わしの名は、竹取りの翁じゃ。ばあさんとずっと二人暮らしでの、子供が欲しくてなぁ……。」
翁のやせた腕の中で、姫子はすやすやと眠っていた。
「お前さんには、名前をつけないとな。輝く竹から生まれた女の子じゃから………かぐや姫というのはどうじゃ?ん?」
姫子の体に、異変が起こり始めていた。
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