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茫然自失というのは、こういう時なんだなぁ。
ニュース沙汰になって、新聞や雑誌に、「十代少女、同級生刺殺」とか「少年法の是非」とかいう題字が上がった。
今、私は裁判所にいる。
裁判官が、罪状を読み上げる。頭になんて入らない。
「…よって、被告・加久屋姫子を、地球流刑の刑に処す。」
少年法に守られて、私は死刑を免れた。
いっそ、死刑にしてくれてもよかったのに。
私には、待っていてくれる友達も、家族もいない。
それに、私が死んだからって、あいつは戻ってこない。
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