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私は、淋しかった。誰かに、声をかけてほしかった。
なんで、もみ合ったりしたんだろう。すぐに逃げればよかった。
ポタポタ…。姫子は、大粒の涙を流して泣いた。
悲しみと後悔はどんどん膨らんで、しゃっくり上げながら泣き叫んだ。
「…ん?なんだ?あの竹は…。根っこのところが光っとる…。」
竹を取りに来ていた翁が、姫子の宇宙船に気付いたのだ。
翁は、不思議に思いながらもその竹を鎌で刈った。
「「!!」」
これが、翁にとっても姫子にとっても、運命の分かれ道だった。
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