100人が本棚に入れています
本棚に追加
若竹の、清冽な匂いが姫子の鼻をついた。
その目に映ったのは鮮やかな緑の光と、翁。
「た…竹の中から…人が…」
翁は、歯のない口をふがふがとさせた。
「ああ…また、化け物だとか、不細工とか言われるかな…。」
姫子は、がっくりとうなだれた。
「なんと可愛らしい赤ん坊なんだ。わしと一緒に来ないか??ん?」
?!
今、可愛いって…?
翁は、姫子を優しく抱き上げた。
最初のコメントを投稿しよう!