窓を開ければ…

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朝起きたら僕には先ずやることがあります。 足が悪いお祖母さんを車椅子に乗せて河川敷をゆっくりと歩きます。 静かに流れる河… 小鳥達のおしゃべり… 僕とお祖母さんの間には爽やかな沈黙が流れます。 夜が明けた少し後、少し肌寒い朝に車椅子を押す寝癖の青年に車椅子に乗る笑顔で小綺麗な可愛らしいお祖母さん。 青年は少しずれた膝掛けをそっと直してあげました。 するとお祖母さんは言います。 『モナリザとかまじタイプ。』 実際は日が登ってから寝て朝ってか昼過ぎに起きてすぐに扇風機つけました。 ちなみにさっきのセリフは僕の大好きなサークルに居るイカした男子が生み出した作品です。 あまりにもそのフレーズが気にいって勝手に使っちゃったごめんね。でも好きだから許すよね?許せよ。 話しが明後日どころか紀元前位までそれました。 紀元前は言い過ぎたねごめんね、割とすべってるの知ってるよ。 僕扇風機大好きなんです。 扇風機の前でアーって言ってみたり恐る恐る指入れてみたら案外痛くなかったり扇風機分解してプロペラ外した状態で回して一人でニヤニヤしてみたりそのプロペラで世界を旅してみたり。 扇風機には様々な可能性が秘められているんです。 良く考えてみて下さいまず扇風機のカバー!あみあみのやつ! バーベキューに行って鉄板忘れても扇風機のあみあみのやつがあれば肉が焼けるんです! プロペラだってあれに鉄グシつけて投げれば誰でも『風車の弥七』になれるんです! 最近扇風機からもイオン出るんですね。 今知りました、だから押してみた。 心なしか風青くなった気がする。 今度扇風機二台向かい合わせて対決させようかと思ってる。
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