バレンタイン

2/7
前へ
/42ページ
次へ
「沖田さん、起きてください」 「ん~…」 毎日みんなを起こす。 そこから俺の一日は始まります。 仕事よりもパシリとかの方が多い気もするけど、 気付いてないフリをしよう。 「早く起きてくださいよー」 「山崎のくせにうるさいんでィ!」 沖田さんは毎回苦戦… でもいいんだ。 少しでも一緒にいたいから… 一応付き合ってはいるんだけど… 沖田さんは好きとか、絶対そんな事言ってくれない。 正直、ちょっと冷たい。 付き合う前と何も変わらないし、 まだキスも、手を繋いだことさえない。 本当に好きなのかなって不安になる。 けど、俺は今のままで十分だった。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

192人が本棚に入れています
本棚に追加