9人が本棚に入れています
本棚に追加
「社長、衛生システムがハッキングされてます!」
「何だと!?」
突然の秘書の言葉に驚いたのは田川だ
「衛生システムを利用して、操っているのは例の少年の輸送車です」
「あの少年の……なぜだ?あの少年の輸送車にはアレは着けていないはずだが……」
田川が考え事をしていた時、爆発音が鳴り響いた
「な、なんだ!?」
「今のはなんですか!?」
秘書が運転手に無線を使って質問する
「ま、前の方で、ば、爆発が……!」
返ってきたのは運転手の慌てた声だった
「爆発?ただの渋滞じゃないのか?」
「分かりません。ですが……」
突然、ガラスの割れる音が響き、秘書の言葉を遮る
「今度は何事です!?」
秘書は慌てて運転手に質問する
しかし、運転手から返事はなかった
「何があったのですか!?答えな……!」
「もういい!前を開ければ済む話だ」
叫ぶ秘書の言葉を遮り、田川はドアノブの近くにある緑色のスイッチを押す
すると、前にあるスモークガラスが透明になる
「……!」
「なっ……!」
ガラスの先には運転手の死体があった
最初のコメントを投稿しよう!