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太郎はパソコンを鞄に入れるとドアを開け、外に出た
「僕がパソコンについて勉強してなければ、お兄さんの思い通りだったんですが」
「くそっ!何しやがった糞ガキ!」
太郎がドアを閉めた直後、運転手は鬘を取る
高齢者を偽っていた白い髪の鬘を取った短髪の運転手は、窓を叩く
しかし、頑丈に出来ていたため割れることはなかった
「すみません。車を取られたので、迎えがほしいのですが」
『了解しました。すぐに手配します』
太郎は携帯電話で誰かと通話すると、人通りの少ない道を歩き始めた
そして、直ぐに新しいリムジンが到着し、太郎は1人後部座席に乗った
「太郎様、合格おめでとうございます」
「合格?僕は何も合格してませんし、テストも受けていませんが……?」
無線を通じて運転手は太郎に向かって言う
「いいえ、テストは先ほど致しましたよ。LTゲームのテストをね」
先ほどという言葉に、太郎は高齢者を偽っていた運転手を思い出す
「LTゲームとは何ですか?」
そして、聞いたことのない単語の意味を運転手に問う
「行ってからのお楽しみです」
「何処……」
太郎が何処へと言い終わる前に、太郎は眠らされていた
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