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「毎日言ってますが、その様を付けるのは止めてください」
『仕事ですので』
「ではせめて違う呼び方か、敬語をやめてください。僕は貴方より年下ですので」
『ですが、位は太郎様の方が上です』
「僕はそういうのが嫌いなので」
『ではお坊ちゃまと呼ばせていただきます』
少年は下駄箱で靴を履き替えながら笑う
「昨日と全く同じ会話ですね」
『そうですか?記憶に御座いませんが』
「僕は覚えてますよ」
『その記憶力が天才の秘訣ですか』
「天才はなんでも出来ます。僕に出来ることは少ないです。ですから、僕に天才と言わないでください」
『失礼しました』
太郎は昇降口を出て、門を出る
門の先にはリムジンが止めてあった
太郎はリムジンの前に行く
すると、運転席前にいた白髪頭の運転手が、ドアを開ける
車に乗り込むと1人の若い男がいた
「他に何かご命令はありますか?」
「社長と回線を繋いで」
ドアが閉まるとリムジンは走りだした
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