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「やっぱり胸は大きさより形よね?私も別に自分のが小さいとは思わないけど、大きくもないし。でも、形だけは自信あるのよね。そんじょそこらの出来損ないとは違うわ。もはや芸術。なんなら……、前払いとして触ってみる?感度も抜群。自分で触ったかぎりで……」
「ストーップ!いい加減やめろよ!何でさっきから胸について真剣な顔で熱く語ってんだよ!仕事の話しろよ!」
今まで頬杖をつきながら話を受け流していたレインだが、話が面倒な方向に走りそうだったので慌てて止めた。
自分の胸に手をあてがっているレフィーナは、何とも不満そうな顔をしている。
「頼むから、今は人前だということを考えてくれ……」
「自分だけのものにしたいの?ちょっと照れちゃ……」
「だまれ」
「きゃんッ」
レインは尚も暴走を続けるレフィーナにデコピンをくらわせ、ひきつった笑顔でレフィーナを見つめる。
「仕事の話をしてくんないかなぁ……!」
レフィーナはデコピンされたおでこを擦りながら、さすがに空気を読んで仕事の話を切り出した。
「まぁ、説明してもいいんだけど……。
私、明日いったんその村に行くことにしてるから、一緒に行って村長に話を聞きましょう。ツリードラゴンのことも聞かないといけないし」
レインもそれに同意し、明日の朝、この街の入り口に集合ということで今回は解散した。
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