日常

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この世界では詩音や悟史がいない。どうやら、何らかの理由で別の世界へ飛んでいってしまったらしい。 その何らかとは、恐らく私が死んだということだろう。 そうじゃなかったら… 羽入は実在はしないけど私の中にいる、みたいな感覚だ。 しかし、世界はいくつあるんだろう… 沙都子が私と仲が悪かったり、 詩音が仲間を殺したり… 私はよく精神を耐えてたと思う。自惚れじゃないけど、すごい精神力だ。 だけどこの世界は? いつもと変わらないじゃない。 また惨劇が繰り返されるの? でも何故?あの世界ではみんなが心を一つにし鷹野を務所に入れたはずなのに。 まぁどっちにしろ喉をかきむしって死んだんだろうけど。 そんなこと知らないわ。 私が死ぬから別の世界へ行く事になるのであって、その原因となるものはなくしたはず… はぁ。 考えだしたら霧がない。 羽入もこの世界では傍観者となっているし。 ふと圭一が私の顔を覗くように聞いた。 圭一「ん?どうした梨花ちゃん。何かあったのか?次、梨花ちゃんだぞ」 なにか不思議な表情で言った。 梨花「みぃ…なんでもないのです。にぱー☆」 圭一「そ…そうか」 そして私は今はみんなと楽しく過ごしたいため、ゲームに集中した。 ただ今の私にはまだこの事が言えない。 この楽しい空間にこの話題を持ち込むわけにはいかないのだ。
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