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放課後の教室。
残っているのは私達部活メンバーだけ。
教室は電気がついていなく、少し日が沈みオレンジ色になる外の光が教室内を照らし少し不気味に感じなくもない。
夕日が綺麗だな…
ちなみに、今日もゲームで圭一が見事なまでに負けて罰ゲームを受けることになった。
…今日もメイド服に髪のトップをゴムで縛った格好だ。
レナ「はぅぅ…圭一君かぁいいよぅ!お持ち帰りぃ♪」
レナのこのスキル…。
何処に行っても変わらないのね。
圭一「あぁこらやめろ!」
必死に逃げる圭一が視界に映る。多分逃げれないと思うけど。御愁傷様。
魅音「圭ちゃん頑張れ~レナパンくらうなよ~」
魅音が興味ないと言わんばかりの表情で言った。
まぁ、私も毎日のようにこうだったしやめさせると標的がこっちにくるので無視することにした。
圭一「助けろ!!」
私はそんな圭一達を視界に入れつつも外の夕日を見つめた。
そういえば…
今日は何日だろう…
羽入!
スッと私の後ろに浮かない表情の羽入が出てきた。
そんなの今の私には関係ない。
私は羽入に問いただすように言った。
梨花「今日は昭和何年の何月何日!?」
羽入「はぅ!はぅぅ…」
いきなり何を言いだすのかと思ったんだろう、羽入ははぅはぅ言って困っている。
あぁもうイライラするわね…
梨花「はっきりして!」
羽入は小さな声で下を向きながら呟いた。
羽入「はぅ!…今日は昭和58年の…6月22日…なのです…」
なッ!!
私は21日に殺される運命だったのに…
なぜ生きてるの?
やはりこの世界はおかしい。
私にどうしろと!?
死ぬ運命から逃れられたのはいいけど、もう私はやることはないじゃない。
羽入「仕方ないのです。運命なのです。」
そう毎回運命って…
それじゃずっとここにいる羽目になってしまう。
そうなりたくないから色々考えているのに羽入は…
圭一「梨花…ちゃん?止まってるぞ」
梨花「!!…え?」
いきなり圭一が話し掛けてくるものだから少し焦った…て、え?
気が付くと他の皆はもう教室にいなかった。
梨花「みぃ!今いきますなのです」
私は急いで皆の後を追った。
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