Intro

2/14
547人が本棚に入れています
本棚に追加
/449ページ
午前7時半。 一定に流れる大音量の機械音と、薄いピンク色のカーテンから滲み出ている朝日が、もう起きなければならないという残酷な知らせを告げる。 冬本夏樹(ふゆもと なつき)は、2段ベッドの小さいスペースでしばらくモゾモゾと謎の動きをした後、耳障りな目覚まし時計のベルを止めた。 そして上体を起こし── ガン! 「痛っ!」 ……それと同時に物凄いスピードで頭と天井との衝突事故。 鈍い音が部屋中に響く。
/449ページ

最初のコメントを投稿しよう!