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いつの間に戦国時代へ来てしまってから数日は経ったであろう…やっとこの城とも馴染んでいき頃である…
不思議と胸の痛みもそんなに無くあったとしてもまだ我慢の出来る痛みであったのだ…
でも薬がないのに良く此処まで生きていられると感じてしまう…
でもここの家族は何とも優しく暖かい家族何だと感じてしまう…帰蝶さんの他にも兄がいて後はまだ幼い弟が沢山居るのだ…
その中で孫四郎と言う男の子は無心に類に懐き初めて弟を持った気分で嬉しく思うのだ…
兄の義龍も父の斎藤道三も自分をまるで妹、娘のように可愛いがってくれて嬉しかった…
そんなある日…
「え…帰蝶さん結婚しちゃうの…?」
「私、尾張の国の織田信長なる者に嫁ぐ事になったのよ…」
「そっかぁ…淋しくなるなぁ…」
「何故お前が淋しがる…?」
「だって!…もう帰蝶さんと会えなくなっちゃうんだよ…!?」
悲しそうな表情で言ったのだ
「確かに私も類に会えなくなるのは淋しいわ…」
「うん…」
「…だけど、それは私の為なのだから…貴方が私の身代わりになるとしてもそれは致し方ないのだわ…」
…え?
帰蝶と類は淋しさに涙を流していたのだが最後の帰蝶のある言葉にはまさか何かの聞き間違いかもしれないかと顔を上げて聞き返したのだ…
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