第一話 出会い

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寒い冬… いつの間にか春が終わっちゃった……私はいつまで生きていけるかな… 「類…18の誕生日おめでとう…」 私、宮城類は今日、大好きな両親に祝えてもらう一日… 普通18の女の子なら両親とかじゃなくて友達と外行って遊んだりして誕生日プレゼントを貰って「おめでとー!」と言い合うんだろうなぁ…と私は思う… だけど…私は小さい頃から体が弱くて良く外へは出られなかった…だから自然と友達も少なくて高校生の今…殆ど学校に行かないからそれは変わらずしかも高三だから受験生でもある皆は忙しくて誰も見舞いには来ない… 別にそれが寂しいとか…生まれつき体が弱かったからと言って両親が過保護で滅多に外へ出してくれないから悲しいとか…そんなんじゃなくて…ただ、私の一生はこうやって終わるんだって思うの… 誰にも触れられずこうして病室で死んじゃうんだ…それが当たり前だって… 「類…どうしたの?」
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