31人が本棚に入れています
本棚に追加
「類とやら…すまぬのぅ…乳母が失礼を申してしまった…類…おぬしの郷はどこじゃ?」
「え…さと…?えぇ?私…さっきまで病院に居たんですが…」
「びょういん…とな…」
帰蝶は困った様子で類を不思議そうに見ているとニコリと優しげに尚且つ艶かしく微笑を浮かべ言ったのだ…
「帰る郷がないのでしたら私の城へ参らぬか…?歓迎をしたいのじゃ…」
そうこうして城の中へと向かえば家とかでは無く全て木に出来ている…
さっきは帰蝶の美しさと乳母の剣幕で気づかなかったが帰蝶を含め周りのみんなはまるで昔の日本のようにみんな着物を着ていたのだ…
自分はと言えば病室であった為パジャマで周りの皆は自分を珍しげにチラチラと見てきたのだ…自分はと言えば恥ずかしくて顔を俯かせるしかなかった…
でも、その後は召し使いさんが来てあれこれと服を脱がされて何か良く解らない重い着物を着せられてしまって…
歩きにくいまま帰蝶さんの元へ行く事になっちゃったんだ…
最初のコメントを投稿しよう!