お父さん…そのエロゲ私の

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「違うんだ美咲!!これには深い訳が…」 「そのエロゲ私がやりたかったのにぃっ!!」 そういう怒りかよ!? お母さん少しは自重してくれ。 「じ…じゃあ美咲、あれだ、一緒にやろう。な?」 必死に母を味方につけようとする父。 あまりその光景を娘である私は見たくないのだが。 …と、その時さらに事態を悪化させるハプニングが発生。 パソコンからイヤホンのコードが抜けたのである。 こうなればすでにオチは読めたであろう。今までイヤホンからのみ聞こえていた音…いや、喘ぎ声がパソコンから漏れる。 一瞬の静寂の後、母の怒りは頂点に達し、父はひたすら頭を床にこすりつける。 私は巻き込まれたくないので、もともと行く予定であったトイレを経由し自室へ帰還する。 いい加減この父と母のやりとりにも慣れてしまった。 こうして今日もまた、我が青木家の夜は更けていくのである。
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