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何処へ向かうの?ねぇ失したの
息をつなげて閉じた朝
今日もいつもの感触で
道筋に沿って歩きだす
静かに見ていた遠くなる
そう記憶の欠片の時計で
手をあわせこの場所に
どうかあたしを
堕ちるから連れて行って
通り雨の中そっと
潜むから
耳元で囁いて
跪いて最後の声を
逃すから
変わらずに聞いててね
手を伸ばし届くように
せめて孤独を
色んな鼓動裂いて
泡の様に消える
髪を切ったままの部屋で
何も言わずに受け止めて
確かめるように弾ませて
見つめるだけで少しずつ
あたしに微かに近づいて
手の鳴る方へと激しく
大切にそっと撫でて
しまうから
すぐ傍に飾ってて
見上げた空が何故か
滲んでいく
最初にねキスしてね
風のようにサッと逃げて
行ってしまう
感覚を呼び止めて
心の声がすぐ届きますように
色んな鼓動裂いて
泡の様に消える
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