光【車輪の下/ハイハン】

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・・・変なの。 少し前まで、 彼が来る度僕の心は痛んだ。 もう少し前、 彼が来る度僕は困った。 もっと前、 僕は、 この愛しい人を知らなかった。 変だね。 今はこんなに好きなのに。 ずっと前、 僕は光の中にいた。 少し前、 僕の世界に光はなかった。 ちょっと前。 僕は、やっと見つけた光を手放してしまった。 そして今、 僕は再び光を見つけた。 不思議だね。 君がいるだけで世界は輝いてる。 『ハイルナー!!』 僕は、大好きな君の名を呼びながら駆けていく。 光の元へ、 君の元へ―。 ねぇ、変だよね。 愛しい君の胸の中、 こんなにも世界は輝いてる。 ねぇ、君と出会ったコトは、偶然じゃないよ。 あの時のすれ違いも、苦しみも、無意味なんかじゃない。 全部、全部、 この光の為だったんだ。 ねぇ、ハイルナー。 君と出会ったコト、 後悔なんかしないよ。 光の中、 2人なら、 きっと―――――― .
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