There is just a only LOVE...【創作】

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こんな関係は、もうかれこれ3ヶ月程続いている。 最初は、風邪をひいた俺のお見舞いに来てくれた。 その時は素直に、いいやつだな、って思った。 だけど、彼が取り出したのは、 お見舞いの品ではなく、 何やら妖しい道具たち。 それが自分を虐げるための物だなんて、 その時は思いもしなかった。 何が何だか分からぬうちに、 鍵を掛けられ、 手足の自由を奪われて。 …その後はもう、地獄画図。 結局あの日は意識のなくなるまで犯され続け、 気が付いた時には 手足の拘束も解かれ、 一人、布団にくるまっていた。 あれから、彼は、よく現れる。 ………逃げ場なんてない。 部屋にいると、いきなり入ってきて、 そして俺を犯して帰るのだ。 一度聞いてみたことがある。 『何故俺を抱くのか』 、と。 すると彼は、少し考える素振りを見せた後、 『愛してるから。』 と、言った。 言いつつも彼に愛は感じられなくて、 あの笑顔の裏を想像すると、 背中を嫌な汗が伝う。 俺は、信じない。 ああいうやつは、信じないよ。 .
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