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手を貸してもらった私はふらつく足をふんばらせて立ち上がる
彼はじろじろと私を見ると制服についてるごみをはらった
「気をつけろよ、滅多にないけどよ」
いえ、しょっちゅうあるので気にしないでください。
なんてことは言えず
「あんた、名前と学年は?俺と同じ白城だろ?」
「い、1年の夏川……………です。」
真正面からの彼の威圧感に半ば蹴負され気味に私は答えた
「ナツカワな、俺はクレナイ。2年のクレナイっていえば大丈夫だ
なんかあったらよんでくれてかまわねーから」
「じゃ」と軽く手をふってクレナイさんは足早に校門へとはしっていった
私は知らなかった
あの人が、とてもかけがえのない存在になることを
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