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「ははっ、ほんっ──と、くっだらねぇよな」
ストーカー男を足を踏みつけた足をさらに強く力を入れ、踏まれた足を抑えようと頭から前のめりに倒れ込むストーカー男。
何故か笑いが込み上げて来て、口元がにやけてしまう。
追い討ちをかける様に、前のめりになったストーカー男の顔面目がけて勢い良く殴りつける無概。
「はぎゃっ……!?」
口と鼻から汚ならしく噴き出す血と共に、錯乱し暴走したストーカー男────基、田中はのけ反ったままアスファルトの地面に倒れた。
「…………やりすぎたな」
鼻水と血液が付着した手を見つめげんなりしながら、無概はストーカー男に歩み寄る。
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