10人が本棚に入れています
本棚に追加
「アホかお前は!? 何で平和的克つ穏便に済ませようと言ってたお前が、何を暴力振るってんだよ!!」
まさか優等生と言われたコイツが暴力を振るった事を叱りつつ、必を頭を軽くこづく。
こういうストーカーをするような
屑の執着心は酷く粘着でおぞましい事を、どうやら必は知らないようだ。
「なっ、無概君は悔しく無いの!!
私はっ、私の友達を馬鹿にするような人は絶対に許せないんだよ!!」
「あー、作用ですか。 とりあえずまあ落ち着け必さん」
アレ……俺達友達だったか? 等と今の必に言える訳も無く無概はとりあえず、何故か興奮する要に軽くチョップを喰らわし、ストーカー男に目を向けた。
「痛いよ無概君……、ひっ────」
無概の名前を呼び、小さく悲鳴を上げる必。
まあ、そりゃそうだろう
。
要を叱責している間に、自分のカバンから何かを必死に探し続けていたストーカー男は、ゆっくりと立ち上がり物騒な獲物を左右の手に装備していた。
右手にはスタンガン────護身用だろうが、それって銃刀法違反なんだぜ。
そして左手にはサバイバルナイフ────……、はいアウトー。
「た、田中君なんでそんな物持ち歩いてるの!?
それがどんなに危険な物か分かってて持っているの!?」
最初のコメントを投稿しよう!