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分かってるから持ち歩いてるんだろ、まあ、お前に言わせりゃそんな事矛盾してるんだろうけどよ。
「う、う五月蝿い五月蝿い五月蝿い五月蝿いんだよおおおぉぉぉぉぉ!!
な、何で必さんを助けようとした僕を打つんだ!?
近ごろそんな低能に脅されて無理矢理、強制的に一緒帰らせてるのを救って上げようとしたのに、何で……何でそんな勉強も出来ない屑野郎を庇うんだよおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
うわっ、軽く錯乱してるよ、たかがビンタでここまでねぇ……
バチバチと派手な音を立てるスタンガンと、街灯に鈍く照らされるサバイバルナイフを滅茶苦茶に振り回しながら近づくストーカー男。
「無概君!! 危なっ────」
「なっ。 必っ、アホかお前は!?」
何故か自分を守るように立ち塞がった要、しかしながらストーカー男は錯乱して視界が狂ってるのかそのまま無概ではなく目の前に立ち塞る必に向かって、ナイフを降り下ろそうとした。
目を瞑りストーカー男に向かって両手を広げる必に対し、舌打ちしながらも、お節介な馬鹿の制服の襟元を掴み後ろに引っ張っる。
「きゃっ!?」
「嗚呼うざってぇ!!
必を後方へと引き下ろした後、ほぼ間近に迫るストーカー男の貧弱そうな膝に向かって思い切り力を入れ蹴り飛ばす。
「ひぎゃあっ!?」
情けない悲鳴をあげ、両手に持った武器を無造作に投げ捨て前のめりに倒れ込むストーカー男。
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