高校2年生…夏

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「好きとかじゃないけど…何でそんな事聞いてくるの??」     逆に私がそう問い掛けると     「いっつも永井さん見て騒いでるくせにぃ。知ってるんだぜ。」     岩崎はニヤニヤしながら言った。     「憧れってだけで、好きとかじゃないもん!!」     そう私が強気な口調で言うと     「わかった、わかった。そういう事にしておいてあげる。 何だったら、俺がアドレスとか教えてやろうか? でも、ただじゃ教えらんないから、お前んとこでバッティング無料でやらせてよ♪」     岩崎は野球部に所属していて、永井さんのアドレスは知っていてもおかしくない。     そして、私は高校1年の時から 学校から歩いて10分のバッティングセンターでバイトをしていた。     こいつめ…最初からそれが目的だったんだな…     調子のいい奴…    
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