2章 西海岸攻撃

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東部ではガルム隊により、ベルカ軍の戦力を減らしたが、西部はベルカ側が強固な陣地を備えているため突破が困難だった。それを突破するには、西海岸から上陸して後方から攻める以外、現在の連合軍には突破方法はなかった。   3月29日 05:10 セレス海 オーシア第1・第3艦隊 空母「ケストレル」艦橋 「司令、攻撃準備完了です」 副長が司令官に伝える。 「わかった、艦載機を発進させてくれ。」 「了解。発進を開始します」 すでに各空母の甲板には爆装を満載したF/A-18F・A-6E、防空・護衛につくF-14D・F/A-18Eが待機していた。 幸いベルカ側の主力艦隊は内陸に待機していたため沿岸には警備艇数隻がいるのみで、たいした障害ではなかった。 06:20に、全機発進完了。07:00、攻撃部隊が目標を捕捉、交戦。 《全機へ、目標を確認。》 《対空砲火を警戒、油断するなよ。》 第1波だけでも50機近い攻撃機が目標を攻撃。ベルカも対空砲などで応戦。 《こちら5番機、被弾!》 《12番機、SAMだ!かわせ!》 《無理だ、回避できない!!》 味方のイントルーダーにミサイルが直撃し、落ちていく。 《SAMはどこだ!!》 《ロックオン。くたばれ!》 ホーネットから対地ミサイルが発射され、SAMに向けて飛翔する。 直撃を受けた車両が沈黙。 『SAMがやられた!』 敵兵も必死に抵抗。対空砲火で迎撃。 〈現在急行している、到着まで20分掛かる!!〉 『第2兵舎が被弾、第5陣地は壊滅した!!』 基地は爆撃で大混乱に陥る。 《こちら警戒機だ。敵機多数が接近!攻撃部隊は退避、戦闘機部隊は迎撃せよ》 《了解した。各機フェニックスを発射せよ。》 《敵機をロック!!》 《発射!発射!》 トムキャットから、フェニックスが放たれてゆき敵機に向かっていく。 〈ミサイル接近!回避!!〉 回避に遅れたMig-29にフェニックスが直撃。爆散した。 〈6機やられた!くそっ!!〉 〈敵機、向かってきます!!〉image=50421535.jpg
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