3章 東部解放

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2000年 5月25日 オーシア ウスティオ空軍基地 ブリーフィングルーム 「連合軍はこれよりフトゥーロ運河及び、サピンを奪還する。この作戦にはウスティオ奪還もかかっている。」 司令官がさらに詳細を説明していく。 「我々ウスティオ空軍はフトゥーロ運河方面での作戦を担当する。」   ブリーフィングルームの地図には、運河の詳細が映し出されていた。 運河の各所にベルカ軍の防衛ラインらしきものが確認できた。   「前の戦争とは違いかなりの大部隊が配備されている。艦隊も桁違いに強力なものになっている。」   その証拠に地図には空母、イージス艦が映されていた。 空母を出すということは敵もかなり必死なのだろう。   そして地図の下に目をやると、味方の艦隊が進撃するルートが映っている。 作戦の手順は前戦争のフトゥーロ運河攻略とあまり変わらなかった。   航空機が艦隊と地上部隊を排除。その後、味方艦隊を護衛。   ブリーフィングが終わり、格納庫へと向かう。 F-15にはすでに対空ミサイルが搭載され出撃準備は整っていた。 操縦席に乗り込み各種チェック。 キャノピーを閉めてエンジンを始動。 滑走路までタキシングする。 管制塔に通信を行う。 《ガルム1、離陸を許可します。グッドラック!》 《了解》 一気に加速したイーグルは離陸していった。 ピクシーも後から並ぶ。 《イーグルアイより各機へ。針路そのままで飛行せよ。》 《了解!》
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