第1章 襄陽攻防戦

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『ジェニファー殿ぉぉぉぉ。』 後方より単騎で叫びながら近づいて来た者がいた。 部隊後方に布陣していた法正である。 法正 『ご無事ですか?』 法正は、ジェニファーに慌てて駆け寄った。 ジェニファー 『見ての通り無事ですけど。』 法正 『それはなにより。 賊とは、この男ですか?』 法正は、横にいた張コウを見るとジェニファーに問い掛けた。 ジェニファー 『賊じゃないわ。 彼は張コウ、今から一緒に戦う仲間よ。』 ジェニファーは、張コウを法正に紹介した。 法正 『張コウ…聞いた名ですね。 ま、まさか、袁紹軍にいた張コウですか?』 張コウ 『俺を知っている者がいるとは…』 張コウは、後頭部を抑えながら言った。 法正 『知っていますとも。 張コウと言えば、袁紹軍の双璧とも言われた顔良・文醜をも超える武を持ちながら、袁紹に疎まれていた為に辺鄙な警備などの仕事ばかりしていたと… 張コウをもっと全面にだせば、袁紹は曹操に負ける事もなかったのにと思っておりました。 はっ、変な発言をしてしまい申し訳ありません。』 法正は、褒めているのかけなしているのかわからない自分の発言を恥じた。
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