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『ジェニファー殿ぉぉぉぉ。』
後方より単騎で叫びながら近づいて来た者がいた。
部隊後方に布陣していた法正である。
法正
『ご無事ですか?』
法正は、ジェニファーに慌てて駆け寄った。
ジェニファー
『見ての通り無事ですけど。』
法正
『それはなにより。
賊とは、この男ですか?』
法正は、横にいた張コウを見るとジェニファーに問い掛けた。
ジェニファー
『賊じゃないわ。
彼は張コウ、今から一緒に戦う仲間よ。』
ジェニファーは、張コウを法正に紹介した。
法正
『張コウ…聞いた名ですね。
ま、まさか、袁紹軍にいた張コウですか?』
張コウ
『俺を知っている者がいるとは…』
張コウは、後頭部を抑えながら言った。
法正
『知っていますとも。
張コウと言えば、袁紹軍の双璧とも言われた顔良・文醜をも超える武を持ちながら、袁紹に疎まれていた為に辺鄙な警備などの仕事ばかりしていたと…
張コウをもっと全面にだせば、袁紹は曹操に負ける事もなかったのにと思っておりました。
はっ、変な発言をしてしまい申し訳ありません。』
法正は、褒めているのかけなしているのかわからない自分の発言を恥じた。
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