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「一体誰ぇ?こんな、みっともない落書きする人はぁ!!」
「きっと寂しい人なんだろうねぇ……。こんな落書き、みんなが見たら気分悪くなるよ」
「アタシ達で消しとこうよ!!」
「そうだね。朝から掃除ってアタシ達イケてるよね」
二人は笑い混じりにそう言うと、黒板一杯に書かれた私のメッセージを消し始めた。この場に私が居る事を知っていながら……。二人の行為に流石の私も我慢が出来ず叫んだ。
「落書きってなによ!!……なんで、私を無視するのさ!!私はここにいるじゃない。誰が見ても、それ書いたのは私って分かるでしょ!!!!」
「香奈恵、今何か言った?」
「ん~、何も言ってないよ?」
「私が貴女達に何したっていうの?何で、無視するのさ!!」
「真希こそ何か言った?」
「言ってないよ。さっきから、蚊が煩いよね……」
「ホントだ。ウザイくらい耳障りだね」
彼女達は、私の叫びを無視しあろうことか蚊が鳴いてるとまで抜かしていた。
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