第一章~私の存在理由~

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二人の言動に対し殺意さえ覚えた。私の声が聞こえないはずない。腹に力を込めありったけの大声で叫んだのだ。 届かないのなら耳元で鼓膜が破れるくらい叫んでやる。二人に対し怒りの収まらない私は鬼のような形相で駆け寄り言い放った。 「なんで無視するのさ!!私が一体何したって言うの?黙ってないで答えなさいよ!!!」 「あぁ~、ホントにうっさい蚊がいる。退治しちゃおうよ?」 「うん」 私の精一杯の叫びを二人は再び無視した。そして、真希は黒板消しを手にし私の顔面目掛けて押し当てたのだ。 払っていない黒板消しには、チョークの粉が多量に付着していた為、目も開けていられない程の激痛が走った。
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