~悪魔のベル~

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「ん!?」 「北澤さん!!大丈夫?ですか」 「……どこ?」 「気が付いて本当に良かった。ここは、保健室ですよ」 「私どうして此処にいるの?」 「急に倒れて机の角で頭を強打したみたいですよ。クラスの友達二人が保健室まで連れ添ってくれたんです。北澤さんは、良い友達に恵まれてますね」 保健の先生は、私が意識を取り戻した事に本気で喜んでくれている様子だった。しかし、素直には喜べない。友達二人が心配していたという先生の言葉は本当だろう。 私に友達なんて居ない。二人が私を保健室へ連れてきたのは気を失ったからだ。やりすぎたと反省してるなんて甘い考えは持たない方がいい。 あ~考えるだけでイライラする……。顔でも洗うか、そう思いベッドからゆっくりと起き上がった。
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