~悪魔のベル~

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自分で言うのも笑内話だが、中学時代は友達だって少なからず居た。 親の期待に応えたくて必死に勉強しこの高校へと進学した。しかし、少なからず居た友達とは、別々の道を歩む事になってしまった。 その瞬間から一人ぼっちになった。人付き合いが苦手な私は、クラスに溶け込む事が出来ずにいた。 気軽に話せる友達が欲しい。そう思うばかりで、結局自分からはアクションを起こせなかった。それが今日現在に至る。何時から、無視され始めたのかは記憶にもないけど……。 根暗な私は、彼女達からすれば恰好の的だったに違いない。だから、日々のストレスを発散する為に利用したんだ。朝の行動は、私の最後の訴えであり願いでも有った。 それが絶たれた今、出来る事は逆に相手にしない事。どの道、影でコソコソと行動するだけの低俗な女達だ。そんな奴らと話したいとも思わないし、存在だって気付いてくれなくて良いんだ。 高校生活も後半分、それにもうすぐ夏休みだ。こんなクズにも等しい奴らと顔を合わせなくて済む。 今のうちに精々男にかまけて遊んでいれば良いさ。後で馬鹿を見るのはお前達なんだから!!
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