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名門私立の進学校が聞いて呆れる。彼女達のやってる行為は、小学校の低学年以下と同じ。いや、それ以上に低レベルかもしれない。私は、彼女達の行為に心底呆れ返っていた。
下を向き、考えにふけっている時だ。カシャカシャと耳慣れない音が私の耳に届いた。
何だ、この異音は?
そう思い、少しだけ視線を上げ音のする方に目をやった。その瞬間、音が更に激しくなった。
「見て見て、咲!!貞子が上向いてるよ」
「チャーンス」
咲と理央はそう言いながら、私に携帯を向け撮影していたのだ。
「この画像、チェンメで回そうよ。生きた都市伝説とかタイトル付けてさぁ」
「賛成~。良い気晴らしになるね」
二人は気が済んだのか携帯を下ろし、馬鹿見たいな声で笑いながら席へと帰って行った。
本当に低レベルだ。此処は、本当に進学校なのかと再度我を疑った。
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