第一章~私の存在理由~

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こんな私にだって性欲はある。彼氏でもいれば、こんな惨めな想いをしなくてもすむんだろうけど……。 外見、性格、容姿、どれをとっても教室内にいる全ての生徒より劣っている。 そんな根暗な性格が災いしてか、よくからかわれ指をさされ笑い者にされた。 「アタシ今月金無くてさぁ、ショッピングにも行けないやぁ……」 「大丈夫だって!!あれと比べたら遥かにイケてるよ」 「ヒドいよぉ、あれと比べるなんてさ……」 そんな会話の後は決まって指を指し馬鹿にし嘲笑う。初めは、悔しさから涙を流す日々が続いた。 これってイジメ? そう考えた事もあった。
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