第一章~私の存在理由~

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次の日、私は朝一番に教室へ行きまっさらな黒板にチョークでクラスメートへのメッセージを書き綴った。 『お願いだから……。私を無視しないで欲しい。一体私が何したって言うの?何か気に障るような事した?答えてよ!!』 黒板の真ん中に赤い字ででかでかと書いた。その下には、クラスメート全員の名前を白いチョークで書いた。誰が書いたか分かるように黒板の隅に私の名前を黄色いチョークで書き記した。 これなら、誰がやったか一目で分かるはずだ。変な目で見られたっていい、全員で罵ったって構わない。無視されるよりは遥かにましだ。 私からのメッセージどうか受け取って欲しい。私は透明人間じゃなく姿形ある一人の人間なんだから……。
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