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『なぁ今月末さ…モグモグ…確か…ズズー…《ヴァルハラ》へ…カチャカチャ…の入隊…パリーン…試験…ドドド…だよな?』
『あれ?…モグモグパクパク…今月末だっけ?…ドドドドド…』
ん?ドドド?やたら地響きが…………んん?
『全く、やっぱりお前は俺がいないとダメだなぁ!トリス教官が言ってたじゃないか』
『う・うん…そうだったっけ…ていうか…透…後ろ…』
ヴァルハラ…一瞬嫌な光景が頭をよぎったが、
私は心優しくも透が今、生命のデンジャーに晒されているのを伝える。
『うしろ?イキナリなんだつぅぅあぁぃゃぁぁあ!』
『アンタぁ!食器割ったねぇ!鉄拳せぇさぁあいぃ!』
そう…透の後ろには鬼がいた。
鬼と化した調理部のおばちゃんにフルボッコにされている透を生暖かい目で見守る。
『ま・まってくれオバチャン!話せばわか…つかよく割れた音聞こえ…』
『オバチャン!?おたえさん(42歳独!)って呼びなぁぁ!アタシの耳は地獄耳なんだよ!』
あれは!フリッカー!?
『うぎゃぁぁぁ!助けて!七海ぃぃ!』
…お疲れさまです、透君。私は鬼には勝てる自信がないので遠慮します…だってどう見ても、腕が8本ある様にしか見えないし…。
しかし…呼ぶ時に42歳独(笑)は付けてもいいのだろうか…?
まぁ透の事はいいとして…
『ヴァルハラ…か』
イロイロと思う所はあるのだが、とりあえず私は食事を一息に食べ、ヴァルハラ入隊試験の集合場所へと向かったのだった。
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