第一章「日常」

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腰まであるみつ編みの髪を 揺らしながら、 またハリセンを構えてきた。 「うわわわっ!!ウソウソ!!先生!テ ィセラ先生!!」 急いで訂正した。 そこには、生徒指導担当のティセラがいた。 小柄で若く、綺麗な顔立ちなのだが、礼儀には厳しいのだ。 「まったくあなたは・・・いつも言っているでしょう?あいさつは『ごきげんよう』!スカートが短い!!リボンの色を勝手に換えない!!!」 あまりの迫力に足が動かなくなった。 「返事!!」 「はいぃぃっ!!」 ・・・恐ろしい。 黙ってればかわいいのに。
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