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「はーい」
そう言ってロビーへ向かった。
エレベーターから出ると、そこにはいわゆるレッドカーペットというものが入口まで続いていた。
その両端には、総勢30人ほどの列が。
ここはフィオーネ家の本家ではないから、少しの使用人しかいないのだ。
ちなみに本家はイギリスにある。そこには、約600人はいるかな。
「忘れ物はございませんか?」
「ないよー」
「では・・・」
レイが車のドアを開けた。
「いってらっしゃいませ」
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