混乱の窓
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潮の満ち引きが足首を洗う。 彼方に見える船が汽笛を鳴らしている。 シルクに包まれた赤子、優しく胸に抱く母の俤。 父の影は波にさらわれ消えていった。 眠たい目を見上げてみれば、夜空を流れ星が手を振って去っていく。 夜の空に光の筋が通ると、それは広がり朝を迎えた。 流星は戯れに朝日を残した。
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