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「どういう事だよ?」
俺は睨み付ける
「だからぁ!!!君は抽選に選ばれたから死んだんだよ!!!わかんねぇかなぁ!!??」
馬鹿にしやがって…
温度が無いはずの部屋にいる俺の背中は、怒りの温度で汗が吹き出す。
いやいや…そんな事はどうでもいい。
アイツは俺が死んだ理由を「答えた」…
抽選で…?
俺は…
「オマエに殺されたのか!!??」
「表現があまり良くありませんねぇ…
新たな命を吹き込んだと言って頂きたい!!!」
やっぱりコイツがっ…コイツが俺の生活をっ…
「何が命を吹き込んだだ!!!
俺は前の生活で十分だった!!」
アイツは頭に拳をあて考える人の格好をする。
「…わかりました…ではあの世へ行ってもらうしか…」
ここまで来てそんなのって!!!
「まて!!
それはダメだっ
そもそも何の抽選なんだ!?」
アイツは小さく小刻みな笑いを始める
多分ニヤケているだろう…
「欲深いですね、ムフフ…
これは「ハテナの無い世界」への入界者を選ぶ抽選なのです!!!」
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