45人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
夜。
広い屋敷の一室。
電気を付けてパソコンでネットをしている。
この屋敷には誰もいない。
両親は先に死んだらしい。
らしいというのは、それ以前の俺の記憶が曖昧だからだ。
だから、両親の死因も知らないし、どんな日々を過ごしたかも覚えてない。
とりあえず俺はこの屋敷の中でただ一人だということだ。
ちなみに叔父はいるが、会ったことはない。
電話越しからの声しか聞いたことがない。
そして、お金を送ってくれる。ただ、それだけの存在なのかもしれない。
微妙に寂しいのかもしれない。心から信じれる人がいないからかな。
それとも愛する人がいないからだろうか。
まぁ、学校にも行かずに引きこもっている俺が言うことではないな。
最初のコメントを投稿しよう!