14人が本棚に入れています
本棚に追加
教室中、騒然となった。
「笠原、保健室に運ぶぞ!」
いい忘れていたかもしれないが、「笠原」 とはおれの名字だ。先生は、おれを呼んだ。おれは先生の言うがままに動いた。
「皆、休み時間でいいよ。」
先生はそういった。それからおれと先生で有本を担ぎ、保健室への階段を駆け下りた。
十分後、有本は救急車に運ばれていった。保健室の出した結論は、原因不明。おれは黙ることしか出来なかった。
「じゃあ、病院行ってくる。笠原、おまえは待ってろ。」
先生はそういって、学校から出ていった。
……。
最初のコメントを投稿しよう!