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夜二時、おれと有本は語り合った。
「きみは本当にいい人だよ。ぼくはもう駄目かもしれないけど、頑張ってね。」
「そんなこと言うなよ。助かるかもしれないだろう? おまえが諦めてどうする。」
「そんなことより、きみ、吉野さんのこと好きでしょ。」
「え? どうしてわかんの? 吉野の顔も見たこと無いだろ?」
「きみが吉野さんに言う言葉は他の誰よりも心がこもってる。」
「へぇ。人間観察のプロか。」
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