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あっという間に一か月も経ってる。 増えるのはお金ばかり。 でも彼は来ない。 そんなに稼いでどぉすんのぉ~? と店の女の子に聞かれた。 海外逃亡でもしようかな。 え~?シロちゃん悪い事したのぉ~? ブスにはあたしの気持ちなんてわかんねえよ。 と内心思いながら作り笑いを見せた。 店の外に行けば 腐るほど人間が溢れかえってるのに。 店の中にいたって 腐ってる人間がたくさんいるのに。 シロちゃ~ん 指名だよ~ ほらまた腐った馬鹿があたしを呼んでる。 はいはいと用意する。 今日終わったら時間ある? と腐った馬鹿がいう。 こいつは従業員のケイゴ。 いい顔してるくせにセンスが悪い。 服もセックスも。 そろそろ人間の体温が欲しくなってきた。 だから 大丈夫だよ。と答えた。 んじゃ後でねと頭を撫でられた。
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