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「賢者は世界の全てを守る為、
邪神に立ち向かいました。
賢者はどんな時も、希望を胸に
仲間と共に戦ったのです。
やがて、人間と邪神の戦いは
賢者が“賢者の石”で邪神を封じる事によって終わりを迎えました。
決して忘れてはいけません。
人の欲望はやがて破壊を生む。
人の悪意が在れば、いずれまた邪神は復活する。
そして、どんな時でも希望は必ず在る事を――」
月夜に照らされた草原の中、銀色の髪の少女はパタンと読んでいた本を閉じる。
「私が……やらなくちゃ」
ふと声が聞こえたかと思えば、自らが居た痕跡を残さず少女は消えていた。
物語はまもなく始まる――
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